2021.04.30
こんにちは便利屋エルエーです。この話題は近い内に取り上げたかった題材です。昨年から何度もあった実例です。私たちの主力メニューの『実家、空家のお片付け』…大きな仕事なので、なるべくお客様に寄り添って、より良いご提案が出来るよう、差し障りの無い程度に色々と情報をいただいてます。空家を片付けた後、想定されるその後は、解体し更地にし不動産会社に売買委託するか、更地のままとりあえず保有する。解体しない場合は大抵が売買委託で買い手を探してもらう。だいたいそんな順路で始末をお考えです。しかし、冒頭で触れた実例は、買い手が決まってない段階でリフォーム会社に売却します。一般的な2階建て、4L程度の一戸建てを50万円から100万円くらい、しかも土地付きで格安売却します。そしてその物件をリフォーム会社が、外壁や内装、床など箱として新築に近いリノベーションを施し300万円未満…目安として五年程度でローンが返済出来るくらいの格安物件として販売します。リフォーム会社に売却する前にお片付けを担当した物件は早くも大半が新しい入居者さんが生活してます。ちなみに水回りのリフォームや外構エクステリアについては追加オプション、さらに築年数の長い物件をメインに扱っているケースが多いみたいです。リフォーム会社は不動産で儲けずリフォーム費で利益を出す。だから売り手が納得して売却してくれれば、格安なので即刻買い手が付く。私見ですが、この先の時代を考えれば極めて合理的な仕組みだと思います。私たちのお客様はこのケースでは売り手に当たります。お話を伺うとまず、こんな物件に買い手が現れる訳がない。その間、建屋が老朽化して解体しなきゃいけなくなる。解体して更地にしても買い手が現れなければ固定資産税がずっとつきまとう。トータルした損得と行き場ない課題を抱えているストレス×時間経過を考えたら、身入りが無くても始末したい。…そんな感覚です。しかも私鉄駅まで徒歩圏内の物件のお客様ばかりです。『土地は金なり』がこの先通用する地域は限定的でしかも様々な条件が整って始めて資産価値となります。こと我々ローカル県民はもはや期待できる未来はありません。客観的に観て、今回ご紹介したお客様は不動産神話から脱却してしっかりと『先読み』している方々だと思います。最後に皆さん『空家バンク』という行政主体の空家活用施策をご存じだと思います。どの県、市にもウェブサイトを中心に募ってます、これも私たちの私見になりますが未だに『神話』を信奉しているような物件ばかりです。より条件のいい物件を50万円で売却したお客様がいる中で、そこから更に何十キロも山奥の空家をその20倍の価格で掲載している?首都圏近隣スローライフで大人気のエリアの物件ですら遥かに格安で、『売却』というより『活用』という意図が伝わってきます。…『不動産のニューノーマル』今後もムックしてきます。…ムックを使うと年齢バレますね。