2021.11.04
こんにちは便利屋エルエーです。
久しぶりのコラム投稿になってしまいました。忙しさにかまけていて、ただただ自戒です。
さてさて、このコラムは『お客様から学んだこと』をテーマに様々なエピソードを綴るコーナーです。この秋、とても興味深いお客様との出会いがあったので今回はその話題をお届けします。
お客様は津市在住の40代の女性で、介護施設に通っているお母様と2人で暮らしています。割と郡部の農村地帯で敷地の広い旧家が軒を連ねる三重らしい風景といったロケーションです。お客様のご自宅も築年数の長い大きな屋敷で、外回りや家屋の修繕など手当ての必要な箇所が色々とあります。庭木の伐採や庭の草刈り、外壁や屋根の修繕にスズメバチの駆除。水回り周辺の修繕に、かつて使っていた農業用の倉庫のお片付けなど気が付けば今年一番お仕事をいただいたお客様になっていました。今もまだまだ作業継続中で毎週のように顔を合わせています。
質素倹約しひっそりと暮らし、母親の世話をしながらも一生懸命働く。そんな姿に頭が下がります。とはいえ女性所帯で何かと不安や悩みも多いようで、仕事抜きに日々、話し相手としてお付き合いさせていただいてます。コロナ禍で都市部の便利屋さんは人生相談のお仕事が増加しているみたいですがエルエーもこの一年くらいそうしたお仕事が増えました。とにかく聞いて欲しい、前向きな気持ちへと導いて欲しい。そうしたご依頼です。
今回ご紹介しているお客様も、恵まれてない家庭環境や親への不満(憎しみにも近い)を吐露します。私はあまり好きではない言葉なのですが『親ガチャ』についても『私がまさにそうだ!』と言ってらして不遇を嘆いてるシーンを何度も見ました。
しかし彼女の場合は嘆いて終わりではなくて、不遇は不遇。親は親。周りの友達は友達。世間は世間。という線引きが明確で、だからこそ自分がやるべき事に対して全くブレていません。初めはやや可哀想な印象を持っていましたが、今ではやや尊敬に変わってきました。
そしてやがてやらなきゃいけない事を決して保留せずに、前だけを向いて次から次へと課題をこなしていく。顧客と業者という関係を超え、常に感謝の気持ちを伝えていただき、エルエーを尊重していただいている。そんな姿に頭があがりません。
私たちが出会うお客様の中には、私たちを利用することでお得を取ろうと考えている方も少なくありません。お客様に差を付ける気は無いものの、そこは人間がする営業、接客、作業。エルエーを無二のパートナーとして扱ってくれるお客様には心を動かされます。
価格とか見積って商売をしていく上でとても大事な要素です。ですがそこだけにこだわり過ぎると仕事そのものに血が通わなくなっていくのでは無いか?なんてあたりを学んだエピソードでした。